2025.10.21

ERPを定期的にバージョンアップするべき理由とは

Plaza-i は、V2.00.30 のバージョンで「Plaza-i スキーマバージョンアップ」メニューをリリースし、以降、お客様自身でバージョンアップ作業を行えるよう、機能の充実と改良を進めてきました。

2015年以降は、弊社によるバージョンアップ作業は原則として有償となり、現在では多くのお客様がご自身でバージョンアップ作業を実施されていると考えられます。

ユーザが定期的にPlaza-iをバージョンアップする意義

弊社では年1回程度の頻度でバージョンアップ作業を行うことを推奨しています。ただ、バージョンアップには事前のテスト環境での新バージョンの受入テストが必要なことや本番環境のバージョンアップ当日にはPlaza-iの利用制限が掛かるなど、追加で労力を伴うことは事実です。

システム運用が安定しており、追加のカスタマイズ等も特に必要ない場合、「今問題なく利用できているので、あえてバージョンアップする必要はないのではないか」という心情になるのは理解できます。 利用機能が複雑かつ多岐にわたる場合や、ユーザ数が多い場合は、ソフトウェアの変更による影響も大きいですが、追加カスタマイズの要求等も多く、毎年とはいかないまでも定期的にバージョンアップ作業を行っているケースが多く見られます。

一方で、そうした必要性がない場合、長期間同じバージョンを使用し続ける事例も散見されます。古いバージョンをご利用のお客様を調査したところ、スタンドアロンや5ユーザ前後の規模のお客様が多い傾向にありました。 そこで今回は、主にスタンドアロンや少人数規模のお客様向けに、定期的なバージョンアップによって得られるメリットと、バージョンアップを行わなかった場合に生じ得るリスクについてそれぞれご紹介します。 

新機能・改善機能の恩恵を定期的に

Plaza-i はワンソースのパッケージであり、他のお客様向けに追加された機能や汎用的な新機能、改善された機能は、すべてのお客様が利用可能です。たとえば「入力中の項目を強調表示する機能」や「照会画面のグリッドでの値検索・フィルター機能」など、汎用性の高い機能は多くのお客様にとって操作性や快適性の向上につながります。 定期的にバージョンアップを行うことで、こうした新機能や改善機能の恩恵を継続して受けることが可能になります。

古いバージョンの継続利用が業務停止リスクに

次に、バージョンアップを定期的に行なわなかった場合に想定されるリスクをみていきます。

Plaza-i は、Windows OS 上で Oracle Database を利用して動作するシステムです。OSやデータベースも新バージョンがリリースされるため、特に OS が新しくなった場合、古いOracle Database がサポート対象外となることがあります。

Plaza-i も新しいOSやデータベースに対応するためにプログラムの変更が必要となる場合があります。そのため、古いバージョンの Plaza-i では新しい環境で動作しなくなるケースがあります。 また、Windows OSやOracle Database にはサポート期限があり、期限を過ぎるとセキュリティ強化や不具合修正などのアップデートが提供されなくなります。そのため、定期的にサーバやPCの入れ替えが必要になります。

またAWSやAzureなどのクラウド環境でPlaza-iを利用している場合はリスクの可能性は比較的低いといえますが、自社で管理しているハードが利用不可能なレベルで故障した場合には、強制的にサーバやPCを買い替える必要に迫られます。その時、Plaza-iが新しい OS に対応していないバージョンの場合、新しいサーバにインストールされるPlaza-iは少なくともその新OSに対応しているバージョンとなり、強制的にバージョンアップを行わなければなりません。

この場合、旧環境が故障しているためお客様はPlaza-i を操作できず、バージョンアップ作業は弊社が対応することとなり、その分の費用が発生します。費用負担以上に大きな問題となるのが、受入テストを行っていない状態でいきなりバージョンアップを行わざるを得ないという点です。

新しい環境を提供した後に、まずテストバージョンで受入テストを行わなければならず、確認が取れるまでは本番環境の運用がストップします。

そこで回避不可能な不具合が発見された場合、その不具合の修正、リリースを待たなければなりません。こうなると複数営業日にわたってPlaza-i を利用した業務を止めざるを得ません。

筆者の体験から

筆者は主に開発業務を担当しており、導入やサポートを専門に行っているわけではありませんが、担当したお客様の中でハードの故障が発覚し、急遽交換せざるを得なくなったケースを複数例経験しています。その中でPlaza-iのバージョンが古かったために、弊社側でバージョンアップ作業を行わざるを得なかったケースも少なからずありました。幸い、上記のような不具合は発生しませんでしたが、結果的に問題がなかっただけであり、非常にリスクの高い状況だったと認識しています。

まとめ

バージョンアップには一定の手間が伴いますが、実施しないことによるリスクはそれ以上に大きいと考えられます。このリスクの回避は、定期的にバージョンアップ作業を行う意義となり得るのではないかと考えています。

バージョンアップは、ERPの導入を検討される企業の皆さまにとっても、導入を考える際の大きな評価ポイントとなると思います。Plaza-iでは法改正に対応する等の大きな改善はもちろん、定期的に新たな機能をリリースすることで、お客様の操作性や快適性の改善や効率アップに努めています。

参考:製品情報(機能改善のご紹介)

お役立ち資料ダウンロード_plaza-i