2024.07.30

年齢調べによる滞留の管理

年齢調べ表

皆さま、年齢調べ表という資料をご存じですか?
また年齢調べ表を用いて、滞留をしっかり管理できていますか?

ここでは、年齢調査に使用する年齢調べ表とその役割についてまとめています。

売掛金年齢調べ表

会計には年齢調べ表という帳票があります。年齢調べ表として代表的なものが売掛金年齢調べ表です。売掛金年齢調べ表では、得意先ごとの売掛金残高を、売掛金発生日または入金予定日からの経過日数で月ごとなどの一定期間に区分し、その区分ごとに残高を確認することができます。「売掛金年齢」とは、いわゆるその売掛金がどれくらいの間、うちの会社にいるか(滞留しているか)を言います。

売掛金残高を年齢で区分することで、滞留している古い売掛金を見付けることが可能になります。売掛金年齢調べ表を作成するにあたり、同じ得意先に対して発生した個々の売掛金のうち、どの売掛金が残っているのかを特定する必要があります。特定するためには、得意先から入金があったときにどの売掛金に対する入金なのかを確認し、売掛金を消していく消込作業が必要になります。非上場企業では売掛金年齢調べ表をしっかり管理できていない企業も多いようですが、上場企業であれば、会計監査で提出を求められることもある重要な帳票です。

売掛金とは

そもそも売掛金とは、企業が顧客に対して売上を行い、後日に受け取る予定の金額です。これがどれだけ早く回収されるかが企業の資金繰りに影響を与えます。

未払いの売掛金を分類し、回収予測を行うことで、売掛金の回収速度や滞留度を把握でき、未回収のリスクや資金繰りの改善策を見極めることができます。

在庫年齢調べ表

在庫がある企業においては、在庫年齢調べ表も利用します。売掛金年齢調べ表と同じように、在庫の発生日を基準にして一定期間に区分して管理することで、古い在庫を見付けることができます。売掛金とは違い、在庫には消込作業はありません。先に仕入れた古い在庫から得意先に納品していく先入先出を前提として、残っている在庫を特定します。在庫評価の計算方法には、先入先出法以外にも月次総平均法や移動平均法などがありますが、在庫評価の計算方法に関係なく、しっかりと古いものから得意先に納品していくことで、在庫年齢調べ表が実態と合ったものになります。 

在庫には仕入付随費用も発生する

在庫には消込処理が必要ありませんが、売掛金とは違い、在庫の金額には、商品代以外にも物流費などの仕入付随費用も上乗せることで、在庫年齢調べ表が実態と合ったものになります。複数の商品をまとめて輸入したときに発生する輸入諸掛をしっかり各商品に配賦するなど、仕入付随費用の配賦処理を行うことで、在庫年齢調べ表も適切な金額になります。 

Plaza-iで年齢調べ表を出力するには

Plaza-i では 、「一般会計システム」に加え「債権管理システム」でも正確な売掛金年齢調べ表を出力することができます。
また「購買管理システム」には、輸入諸掛などの仕入付随費用配賦機能があります。適切な在庫金額を計上し「物流在庫管理システム」で在庫年齢調べ表を出力することができます。

おわりに

上場企業においては、売掛金年齢調べ表は会計監査などで提出を求められる重要な書類です。
一方で非上場企業ではしっかり管理できていない企業も多いようです。

年齢調べ表により、滞留している古い売掛金を見付けることにより、未回収のリスクや資金繰りの改善策を見極めることができます。在庫を持つ企業では、在庫年齢調べ表の管理も重要です。

Plaza-iでもより効率的かつ適切な年齢調べ表を出力することが可能です。
会計や購買管理でお困りの方、ERP機能についてご興味のある方はビジネス・アソシエイツまでお気軽にお問い合わせください。

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